ネタバレ考察『サンダーボルツ*』ニューヨークの状況を整理しよう

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2025年5月2日(金)公開の映画『サンダーボルツ*』。

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)フェーズ5のラストを飾る作品です。

映画『サンダーボルツ*』は、MCUにおける新たなアンチヒーローチームの活躍を描く作品ですが、舞台となるニューヨークは今、ひとつの大きな矛盾を抱えています。

というのも、同時期に描かれる予定のディズニープラスのドラマ『デアデビル: ボーン・アゲイン』では、キングピンことウィルソン・フィスクが市長に就任し、極めて抑圧的な政権を敷いています。彼はAVTF(アンチ・ヴィジランテ・タスクフォース)という武装警察組織を結成し、ニューヨークでのすべてのヒーロー活動を違法とする条例を施行。ダークな治安支配が行われているという設定です。

そのような環境下で、果たしてサンダーボルツ*のメンバーたちはどのようにして活動できているのか?考察していきます。

この記事はネタバレ前提で進みますので、作品を観ていない方などネタバレを回避したい場合はご注意ください。

目次

フィスク政権とサンダーボルツ*の共存、その裏にある政府の思惑

『デアデビル: ボーン・アゲイン』の描写によれば、フィスクは汚職まみれの政治手腕と暴力的な取り締まりによって、ヒーローたちを“無許可の私的武装勢力”と見なし、徹底的に排除しようとしています。この中には、スパイダーマンやホークアイ、デアデビルといった「伝統的なストリートヒーロー」も含まれており、市民の支持を受けながらも地下に潜るしかない状況です。

一方で、『サンダーボルツ*』のメンバーは、ユレーナ・ベロワ、バッキー・バーンズ、ジョン・ウォーカー、タスクマスターなど、いずれも政府や軍と関わりの深いキャラクターで構成されています。
本作では彼らが「ニュー・アベンジャーズ」として再編成され、ある種の“政府公認チーム”として活動している点がポイントです。

つまり、フィスクが掲げる“ヒーロー活動の全面禁止”は、政府の監視下にない独立した vigilante(自警団)に限定されている可能性が高いと考えられます。

逆に言えば、サンダーボルツ*のように国家に従属しているチームは「合法的な軍事部隊」とみなされ、活動が黙認、もしくは奨励されている──という構図が想定されます。

また、キングピン自身も「力のある者を手駒にしたい」という実利主義的思想の持ち主であるため、政権維持に有利な存在であれば形式上は許容しているのかもしれません。

まとめ

フィスクが支配するニューヨークでサンダーボルツ*が正面から活動できているのは、彼らが政府の意向に沿った“管理された力”だからこそです。

一方で、スパイダーマンやデアデビルのような市民のために動く個人ヒーローたちは、「秩序を乱す危険因子」として排除される対象となっています。

ここにはMCUが次第に深めてきた「ヒーローとは誰のために存在するのか」「力は誰が管理するのか」という問いが色濃くにじんでいます。

つまり、『サンダーボルツ*』は単なるアンチヒーロー映画ではなく、「制度の中で許可されたヒーロー」と「制度の外で信念を貫くヒーロー」の対比を描く、重要なピースとなっているのです。

今後、フィスクの支配に対抗して地下に潜るヒーローたちと、“合法的な戦力”としてのサンダーボルツ*がどう交錯していくのか──その構図は『デアデビル: ボーン・アゲイン』、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』、さらには『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』へとつながる大きな軸となっていくのかどうか。

2026年に配信される予定の『デアデビル: ボーン・アゲイン』シーズン2でどう進展するのか注目ですね。

是非コメントでこの件に関する意見や考察などを頂けたら嬉しいです。

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この記事を書いた人

映画・海外ドラマ考察大好きな人。考え始めると止まらなくなってしまう人。あらゆる可能性があるほど、いろんな意見を見るほど読み込んでしまう人。主にアメコミ系などの洋画や海外ドラマが中心ですが、基本的には洋画・海外ドラマ好きな人です。

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