2027年12月17日(金)米公開予定の映画『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)39作目にしてフェーズ6、そしてマルチバース・サーガの締めくくりとなる作品です。
『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の続編として、ドクター・ドゥームを中心に据えた壮大な“マルチバース再構成”の物語となり、ファンからは“MCUのリセット映画”として大きな期待を集めています。
この記事ではまだ2年以上先のスケジュールではありますが、映画の展開を報道されている情報などから考察していきたいと思います。

現時点で分かっているあらすじ
さすがにまだ2年以上先のスケジュールであることもあってあらすじは全くわかりません。
『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』ではアベンジャーズ、ワカンダ勢、ニュー・アベンジャーズ、ファンタスティック・フォー、そしてオリジナルのX‑Menが集結し、ドゥームに立ち向かうという構成になっていることから出演ヒーロー陣は超豪華な布陣となっています。
オリジナルのX‑Menについては『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』も続けて登場するかは不透明であるものの、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』での登場が現時点で不確定なキャラクターも登場が予想できます。
加えて今作に関連して、ケヴィン・ファイギは本作が「完全なリブートではなく、“MCUをリセットする”作品」と明言しており、新たな時間軸や再キャスティングの用意も示唆されています。
『アベンジャーズ』シリーズ第6弾『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ(原題)』(2027年12月17日全米公開)後に、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)がリセットされ、アイアンマンやX-MENなどが再キャスティングされると、Varietyほか各メディアが報じた。
これは、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギが明言したこと。同サイトによると、ファイギは米メディア向けの記者会見において『シークレット・ウォーズ』の役割について言及し、「『アベンジャーズ/エンドゲーム』以降に描いてきたストーリーを完結させるためでもありますが、未来への道筋を整える物語でもあるのです」と強調。『エンドゲーム』は“終わり”の物語を描いた一方で、『シークレット・ウォーズ』は“始まり”の物語になるという。
引用元:『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は「ストリート・レベル」の戦いに ─ 「1人で街の危機を救う、みんなと世界滅亡に対峙したのとは対照的」
『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』を最後に新たなサーガに突入することもあり、かなり多くのキャラクターが死んでしまうか、存在が変わってしまうような展開も予想できそうです。
まだ見えぬあらすじからストーリーを考察
本作はコミック版『Secret Wars』と『New Avengers/Avengers』などをベースとしてインスパイアされていると見られています。ルッソ兄弟も「自由解釈」の構えであるため、ヒーローたちの存在が交錯しながら新世界の布陣が形づくられていくと考えられます。
その上で最大のテーマとなりそうなのが“マルチバースの崩壊と再生”。『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』でドクター・ドゥームがフランクリン・リチャーズの現実改変能力を手に入れようとするならば、フランクリンの能力を利用して複数の宇宙を統合し、一つの力ある世界を創り出す計画が中心となる可能性も十分にあります。

最終的にはインカージョンの影響でファンが愛した旧キャストと新時代キャストの境界線が描かれる可能性があります。ヒーローたちは“守るべき宇宙”を選び取り、新世界を構築する決断を迫られる展開になるかもしれません。
DCドラマにヒントあり?
筆者が世界の再構築で真っ先に浮かぶのが、2019年にThe CW系列で放送されたDCドラマのクロスオーバーシリーズ『クライシス・オン・インフィニット・アース』。
簡単に説明すると、アローバースと呼ばれる5つのドラマ(『アロー』『フラッシュ』『スーパーガール』『バットウーマン』『レジェンド・オブ・トゥモロー』)をまたぎながら展開していくドラマ。
反物質(アンチマター)の波が、マルチバースに存在する無数の「地球」を次々に破壊。背後にいるのは、全宇宙の消滅を望むアンチ・モニターという存在。対の存在となるモニターは、異なるユニバースのヒーローたちを集め、アンチ・モニターの脅威に立ち向かわせます。1話目から主役とも言えるアローことオリバー・クイーンが死んでしまうなど波乱の展開となりますが、オリバーは最終的にスペクターという存在となり、自身を犠牲にする形でマルチバースを“再構成”。その結果、複数に分かれていたアローバースの世界(例:フラッシュの地球1、スーパーガールの地球38など)が1つの新たな世界「アース・プライム」に統合されました。
これはあくまでドラマでのストーリーなのでコミックと異なる部分も多いですが、『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』といくつかの共通点があるように感じます。
- どちらも「マルチバースの危機 → 崩壊 → 再構築」という流れとなりそう。
- 複数のヒーローたちが世界線を超えて共闘する壮大なクロスオーバー。
- 過去作のファンサービスと未来への布石が共存する構造(旧キャストの再登場や再キャスティングの導入など)。
- ド最後は「世界はひとつに統合され、別の世界が始まる」というリブート的展開が予想される。
これらを考慮するとキャラクターの世代交代/ユニバースの整理/新しい観客層への橋渡しといった点で、両者は非常に近い目的を持って構築してそうに思えます。

まとめ
『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』は、MCUにおける最大規模のクロスオーバーとして、壮大な世界観の統合と再出発を描く作品となると予想されます。
- ドクター・ドゥームのフランクリン戦略は『Secret Wars』的構造の中心。
- 多数のヒーロー集結によって“新時代のMCU布陣”が提示される。
- 作品を終えると同時に、新たなMCUフェーズの基盤となる可能性が非常に高い。
まさに、「終わりなき始まり」のフェーズとも言うべき作品。2027年12月公開までに、さらなるキャスト発表や予告編から得られる要素を注目しながら楽しめそうですね。まだまだ情報解禁があると思うので、こまめに更新していきます。
そして『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』公開後はストーリーが意味するものだったり今後の展開についてなどネタバレ考察に関する情報も投稿していこうと思います。
是非コメントで意見や考察などを頂けたら嬉しいです。
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