映画・海外ドラマの考察をする上で個人的な最低限のルールがあります。時に逸脱することもあると思うんですが、なるべく多くの方に楽しんでもらえるように、時に変更を加えながらもマナーとして心がけていこうと思います。
ルール① 正解に近づきすぎない
事前考察が万が一にもあたってしまうと作品そのものが楽しめなくなってしまう場合があるかと思います。
例えて言うなら推理系のドラマなどでストーリーの途中で犯人がわかってしまい、後に正解してしまうと最後まで観る気がしなくなる場合がありますが、正にこの状況のことで、正解を求めつつも本来の方向性とは異なる視点から考察する、不正解を考えるかのような視点が、ある意味考察も楽しめますし、作品そのものもフラットに楽しむ事ができるかと思います。
自頭がいい人などはストーリーの途中でどうしても正解を掴んでしまう人もいるかもしれません。
そんな時は観ている間は何も考えない方が楽しめるかと思います。
ルール② 情報収集しすぎない
アメコミ系などの作品はどうしても元ネタがあります。もちろん作品を作る側もそれらを踏まえて脚本を考えるはずですが、どうしてもある視点では考察通りの展開になってしまう可能性も十分にあります。
それでいて極端に原作とは違う展開になりすぎてしまうケースもあるので、それはそれで冷めてしまう、なんてことも少なくありません。
後々考えるとその展開は正解だよねと思えることも、初見鑑賞時には驚いてしまったりつまらないと感じてしまうきっかけにもなり得ます。
考察する上で情報収集は大事だとは思う一方で、情報収集しすぎてもいい結果にならない場合もあるかと思うんで、私の場合は例えばコミックのあらすじを読み過ぎないようにするなどの工夫をしながら作品自体を楽しめる状況にしておこうと心がけています。
ルール③ 作品に対するリスペクトを忘れない
考察はときに作品の矛盾や展開への批判に向かいやすくなります。もちろん感じたことを言葉にするのは自由ですが、「考察=あら探し」になってしまうと、読んでいる側もネガティブな気分になってしまうことがあります。
作品に対して敬意を持ち、「この設定はどういう意味だったのか」「この展開には別の見方もあるのではないか」といった建設的な視点で考察を行うことを意識しています。そうすることで、自分自身の作品理解も深まり、他の読者とも前向きな対話が生まれやすくなります。
ルール④ 他人の考察と違っても否定しない
考察は主観であり、「正解がひとつではない」ことが前提です。SNSなどで見かける他の方の考察が、自分とはまったく違っていても、それを否定せず「そういう視点もあるのか」と受け止める余白を持つようにしています。
むしろ、自分では気づけなかった視点を知ることが、より深い考察につながることもありますし、多様な意見があること自体が考察文化の醍醐味だと思っています。
ルール⑤ 作品の未視聴者や初見者への配慮をする
考察記事には当然ネタバレが含まれますが、いきなり核心的なネタバレをタイトルや冒頭で明かしてしまうと、初見者の楽しみを奪ってしまうことになります。
記事内でネタバレを扱う際は「ネタバレあり」と明記したり、ネタバレ前と後でセクションを分けるなど、読む側の選択肢を尊重する形での配慮を心がけています。
補足
これらをなるべく心掛けながら考察していこうと思いますが、先述の通り時に逸脱することもあると思うんです。
また読者の皆さんのコメントによって意見も変わることもあるので、是非とも気軽にコメント頂けると嬉しいです。